1999SS Exhibition 「ROPE」

1st Collection ”ROPE”。流行によって古くなり消費されてしまうモノへの対比(Antithesis)を込めて、
アクセサリーを腐る生モノ(Rotten) という概念で扱い、いつまでも新鮮で腐らないように(Raw) 商品を入れたジャム瓶を冷蔵ショウケースで冷やして販売するインスタレーションを伊勢丹新宿本館メンズ解放区で行う。
それまで主流だった男らしい、武骨なシルバーアクセサリーとは一転したアプローチが話題を集める。

 
 
The 1st Collection “ROPE” takes an antithetical approach by contrasting against the trend-driven disposability of fashion. It introduces the concept of “Rotten” accessories, treating them as living entities, while ensuring they remain forever “Raw” and fresh. These products are presented in jam jars, chilled inside a refrigerated showcase, and made available for sale at the Isetan Shinjuku Men’s Liberation Zone installation.

This innovative departure from the conventional rugged and masculine silver accessories that had previously dominated the scene has garnered significant attention and discussion.

「ROPE」をテーマに掲げた初のコレクション。自然の持つ色とテクノロジーが生み出すケミカルな色がMIX-UPされたロープは、片布のアサヒもやコットンライン、蓄積された光を放つポリプロピレン製のハイテクコード、ヨットのセールに使われるイギリス製のワックスコードなど様々な種類のロープを一本一本手作業で編込み新しいフェイスとマテリアルを持たせている。

MIX-UPされたロープに、研ぎ出し、熱し、溶かし、潰し、叩き、幾度となく手間をかけたナゲット(原石)のようなシルバーを組み合わせることにより暖かみのある製品に仕上がっている。

それらをオリジナルのジャム瓶に入れ、冷蔵庫で冷やして販売。一生ものと考えられていたアクセサリーは腐る生ものであり、廃れないようにという想いを込めた。